エマーソン・レイク&パーマー
今、BSでやっている。
まだ、自分が洟垂れ小僧で、
ツェッペリン、ディープパープルが好きだった頃、
彼女がこのバンドに狂っていた。
狂っていたと言うのは、大げさかもしれないが、好きだった。
「プログレ」今では、死語?
自分には、今もって理解できない音楽である。
彼女は、同級生だったが、ピアノをずっとやっていて、
クラシックとこのバンドを聞いていた。
久しぶりに、思い出してしまった。
もう、30年以上昔のことで、よくは覚えていないが、
彼女は、自分の腋の下に入るくらいの小さい子で、
ミルクティーが好きで、勉強ができ、そばかすのかわいい、いわゆる優等生だった。
自分は、学校に、行くに行っていたが、いつも居眠り。
たまには、バックレてもいた。
成績は、下の中?(最下位ではなかったよ)
バスケだけをしに行っていていった。
そんな自分と、なんで付き合ってくれたのかは、今考えてもわからない。
自分は、彼女のことが好きでしょうがなく、いつもちょっかいを出していた。
そして、文化祭の実行委員をクラスから二人出すときに、彼女がやると立候補した。
自分はやりたくもないのに、勢いで立候補した。
後夜祭も終わり、実行委員だったので片づけのため、学校に最後まで残っていた。
打ち上げに行く前、二人だけの教室で、後ろから抱きしめた。(犯罪じゃないのか?)
腕の中で彼女の小さい体が震えていた。
すぐに、彼女を放し、逃げようとしたら(なんて卑怯な奴なんだ!)、彼女が、泣き顔で「あなたが好き」と。
ギュと抱きしめたら壊れてしまうかもしれないかと思うほどの彼女の小さい肩は、今でもなんとなく覚えている。
そんな彼女を、一回だけ学校をサボらせて、鎌倉に行ったことがある。
どこを回ったかは、覚えていないが、浜に座って、海を見ていた時に、
自分の足を見ながら、彼女が「海は好き、あなたも好き、世界全部が好き、だから喧嘩をしないで、怪我をしないで」
と言ったことだけを覚えている。(こんな内容だったと思う。)
当時、対立する人達(いわゆる暴走族同士で)とゴタゴタしていたので、小競り合いが続いていた。
確か、この日の一週間くらい前、相手のたむろっている所にバイクで突っ込んで、蹴散らそうとし時に、足を怪我をして、20針くらい縫ったので、彼女が心配してくれて言ったのだと思う。
自分は、そんな彼女になんて言ったかは覚えていない。
もしかしたら、何も言わなかったのかもしれない。
多少、美化しているところもあるかもしれないが、
こんな、サエナイおじさんにも、ちょっとした思い出があったんだ。
さー、バーボンでも飲んで、コンバットを見よう。
本日の体重:87Kg